基本的に体が重いです。
太っているとか、体がでかいとか、そういうことを差し置いても……慣用句的な意味でも腰が重いし、単純に体が弱くて疲れやすくって、動き回るのが得意ではない。っす。
それでもここ数年は、全速力で追いかけてきて体中を揺さぶってあらゆる元気をもぎり取ろうとしてくる恐ろしい老化というやつにあらがうために、なんとかかんとか日々運動をして短い命の行き先を少しでも長くしようと涙ぐましい努力をしております。
で、運動、するじゃないですか。
運動って、疲れるじゃないですか。
体、重くなるじゃないですか。
運動、しづらくなるじゃないですか。
…………。
みたいな。なかなか思ったようにフットワーク軽い人間にならずに、たまに凄い勢いで運動をするけど基本的には定位置から動こうとしない……という、壊れかけのおもちゃみたいな生き物が出来上がりつつあります。
それでも。
そんな私でも。
何日かに一回。主にめちゃめちゃ運動した数日後にその疲労が消えてまた運動を再開したときなんかに、少し軽くなった肉体を実感するんですね。
それは錯覚で、次の日にはまた疲労の鎧をまとって重厚感バッチリで生きていくはめになるんですけど。
はめにはなるけども。
なるけども。
そんな生活をもう気がつけば5年近く続けていると、デフォルトの体の軽さが、なかなかに持続するようになってきまして。
最近ではちょっと身軽に、歩道を守ってくれる鉄柵なんかもひょいと飛び越えられるようになったりしています(危ない)
それはまあ、元々軽い人からすれば、運動できる方からすれば、鼻で笑うような成長なんですが。
気がつくと成長がすっかり老化になってしまったような私からすると、なかなか、そういう、小さな成長がとてもとてもうれしくて、貴重で、いいもんなんすよ。
走ってきますわ。